憧れ

限界を感じている時、気分が塞いだり、停滞している時には、
四方から止まらなく吹いて来る風に突き抜けるような爽快感を感じ、すっかり救われてしまう事がある。
否、この様な時に限って・・・と言った方が適切だろう。
絶望しているからなのか、いっその事この風にさらわれても良いとすら思う・・・。
遮るものの何も無い岬に一人立っている様な感覚・・・。
ある種の清々しさ。
こんな時、無常を感じ、何度でも立ち上がれるのだと、
今感じている絶望は、絶え間無く終わり続けるのだと知る。



停滞を打ち破ってくれる風は決まって「美しいもの」だ。
物質だけではなく、人の性質であったり。
人生の美しさ…。
多様な美との出会いに救われる。
歩まない事よりも、それらを感じ逃してしまう人生こそが死かも知れない。



一体何処に飛ばされるのか分からない風だけれど、自分のなりたい姿、自分らしい道に連れて行ってくれると確信できる。
何故なら、それは良く知っている自分自身の匂いがするから・・・。
人はその時の自分と出会い続けるのではないか。


私は或の人程に綺麗だろうか?。
憧れは、いつも私にこう問うた。
或の人の様になりたい、と。
いつも、いつも。

昔から、求道的な雰囲気を持った人が好きだった。
崇いところを見つめて、たった独りで佇んでいる様な。
ディテールを深く見つめている人。
人でなくとも、物でも、カタチの無いものでも。
心に残るのはいつも・・・。


つい最近心に引っ掛かる出会いがあった。
飽きっぽい私の事なので・・・何時まで興味が持続するのか分からないのだけれど、
心のままに見つめてみようと思う。
私の気が付くまで、延々と目の前に現れる、
とても懐かしくて美しい、夢。


話は変わり、先日カウンターでタッチアップして頂き気に入った、購入検討中の馨り。


[rakuten:kirakiradirect:10002259:detail]
GUERLAINのトワレ IDYLLE SUBLIME(崇高という意)


記憶が正しければ、IDYLLEはモデルの生方ななえさんが纏われていた様な・・・。
何とローズウォーターが使われているという(!)稀有なプロダクト。
良い馨りのする女性、この様な濃厚な花々の馨りの似合う大人の女性でいたい、と言う意味を込めて・・・。
パリのマダムは正装をしてGUERLAINに行く、と聞いた事がある。
王室御用達として、フランス美容界の頂点に君臨する高貴なメゾン。