陰転じて陽生ず

阪急うめだ本店で開催中の展覧会に行ってきた。
実は自分が、被写体としてひっそり加担させて頂いている。




黒と白のコントラストが美しい。
作家の白は、まるで陰(黒)が転じた様な深い陽(白)。その逆も然り。


花弁に施されている銀箔が、自分の顔にも…。
ドキっとした。


物事は複雑に絡まり合いながらも転じて行くのだろう。
闇が在ったから、この様な光栄な役(光)を頂いた。
「巡り合い」とは良く言ったもので、巡りながら何かと出会ったり、
何処かにちゃんと辿り着いたりするものだ。


極まる、というのは、云わば「極限」状態で、
何事も、極まらねば転じる事も無い。
だから鬱は幸いである。
希望に転じるプロフェッショナルだ。


闇のバリエーションを増やす事。
あわよくば闇の中でも、孤独の中でも遊べる強いひとに成りたい。
私は男性も女性も、暗い人が大好き。
独り遊ぶ人、
独り創る人…。
暗い人間に限って実は、透き通る様な透明感たっぷりの天真爛漫さを持っている事が多いから。
その明るさこそ「本物」だと思うから…。


「極限から」物事が生まれ、始まるのだと気付く事も多い。
月の満ち欠けのその様に。
私は社会的な暦に準じて生きる事が困難だが、
勝手に自分だけのペースで満ちたり欠けたりしている自分を、強く信じている。
とっても生理的な自分の勘。一番信頼すべきだと思っている。


作家さんを刺激出来たとしたら、
また、見て頂ける方に何かを感じて頂けるならば…。
くすぐったいが、身に余る光栄だ。