吟遊写真家

言葉が止まってしまう時と、せき止めるのが難しく音楽の様に、溢れる時と…。
感動しないと、言葉は止まりがち。
それでも発言を続けていく事、大切。
感動のない時の言葉はどこか愚痴っぽかったり…。そんな時の自分の言葉は嫌いだけれど、
自分の言葉で意見したい。


日本男性は意見する女性を嫌いますね…。
たまに意地悪心が出て、男性を言い負かしてしまうのですが…笑。
よく日本男性の言う「かわいい女」って何でしょうね。
日本男性、戦後かよって位、古くて小っさい人多いです(失敬)。
精神的、肉体的に、女性を高みに導くことの出来る男性に魅力を感じます。
勿論、優れた方もいます。敬服しているのが「Fukusima Diary」のジャーナリスト、Iori Mochizuki氏。
「Fukushima Diary」。どこか彼のユニークさも感じる、素晴らしいサイトで、夜更かししては張り付いている。
とても一筋縄でいかない、不思議な魅力がある方だ。


今の日本で自分の意見を持たない事、それを表現しないという事は、積極的に「隷従」に甘んじるという事ではないか?
権力や御用の思う壺だ。
これからは少しでも意見していきたい。
パリに滞在していた時、一時恋仲になったフランス男性は、私がきちんとした意見を言うまで眠らせてくれなかった。
たとえ間違っていても、自分自身が政治家である事、自分の哲学が大事なのだという事を彼に教わった。



感動すると、独りでに物語は始まる。
最近の感動。
最近、東京でAram Dikiciyan(アラム・ディキチヤン)の写真展が開催されていた様で、
足を運ぶ事は出来なかったが、彼を知る事が出来た事。
東京の美しさに出会って道が開かれたという、ベルリン出身の写真家だ。



体の温かみまでも伝わって来る様な…美しい作品。
(大好きなモデルのゆうきさんに似ているのだけどご本人かしら?)



独特の情感があり、映画の様なストーリーすら感じてしまう。
揺れている様な像や砂絵の様な、ざらざらした質感に、悲哀の感情を刺激される。
身体という器の中の、感情という水が、ゆらゆら揺さぶられる。



切ない愛惜を感じる作品。昔の恋人に再会してしまった様な…。
美しさに息を呑んでしまう。


作家自身の生が、
作品から浸出している様で。
作家が出会った状況や被写体との関係性すら、語られている様で。
彼が徹底的に自分の人生と向き合っている事が伝わる、私的な作品。
私の拙い言葉では伝えるのが難しいが、とても魅力的な作家。